20世紀初めの半世紀は戦争と侵略の半世紀で、終わりの半世紀は平和と自由の実現についやされた半世紀だったといえます。大戦の中、平和と民主主義と自由を求める人々の願いは1948年の世界人権宣言に結実し、その後も種々の人権条約や国際行動へと引き継がれています。そしてこれらの実現には、各国政府の努力はもとより、NGO(民間団体)の活動や地域レベルでの活動がなによりも不可欠の存在としてあることが国際社会の中で認められてきました。
世界人権宣言八尾市実行委員会(以下「世人やお」)は様々な人権の市民活動が交流し、ネットワークを築き、人権尊重のまちづくりに貢献していくことを目的としています。
この八尾市には実にたくさんの人が暮らしています。女性も男性も性的マイノリティも、高齢者も子どもも、同和地区住民も、在日コリアンも、中国帰国者も、ベトナム人渡日者も、多様な思想信条を持つ人etcも、あらゆる人が誰一人として同じでないちがいをもち個性を持っています。世人やおではこれら多様なちがいがお互いに尊重され、ひとりひとりの人権が守られる社会の実現こそ八尾市のまちづくりだと考えます。
今後も国内外の人権の潮流を学び、私たちの活動が社会に貢献していることを確かめ合い、それぞれが思いを出し合うことにより、新たな行動の模索を図ってまいりたいと思います。
世界人権宣言八尾市実行委員会
実行委員長 土田 紀康
1967年に「同和問題への市民理解と、差別のない社会を築く運動」を目的に、市民団体・労働団体・八尾市企業内同和問題研修推進協議会(企同協)・仏教会・議会各派等の広汎な参加で『同対審答申完全実施要求国民運動八尾市実行委員会』(同対審)が結成されました。
一方で、『世界人権宣言八尾市連絡協議会』は「同対審」「同対協(八尾市同和教育推進協議会・現人権協)」「企同協」の3者で結成され、人権週間の街頭啓発や「府連絡会議」の活動に参加してきました。しかしながらこの組織は実質的な組織や財源は無く、本来この組織がになうべき人権の多様な市民活動のセンターとしての役割が果たせないでいましたが、「ちいき・人権・World」の発刊を通じて市民活動の発信とネットワークづくりの芽を作ってきました。
2000年6月13日に『同対審答申完全実施要求国民運動八尾市実行委員会』と『世界人権宣言八尾市連絡協議会』を合同し、『世界人権宣言八尾市実行委員委員会』(世人やお)を結成しました。
そして以下宣言いたしました。
一、 私達は「世界人権宣言八尾市実行委員委員会」(世人やお)を結成します。
一、 世人やおは、人権の市民活動ネットワークづくりを進めます。
一、 世人やおは、人権活動の市民活動を支援していきます。
一、 世人やおは、人権尊重のまちづくりを実現して行きます。
一、 世人やおは、多くの市民団体、グループ、個人の参加を呼びかけます。
一、 世人やおは、会費・寄付を募り、活動の自立性を高めていきます。